PCR用の未精製DNA抽出法【実験プロトコル】

スポンサーリンク
実験プロトコル

ここでは、マウスのジェノタイピングに使えるPCR用の未精製DNAを簡単に抽出できる方法をご紹介します。

  • マウスのしっぽや耳の組織片(1-2mm)を採取する。末梢血の場合は50ul程度採血してRBC lysisする(RBC lysis bufferについてはこちらをご覧ください)。エッペンドルフチューブ1.5mlを使用する。
  • 25mM NaOH, 0.2mM EDTA を75ul加える。
  • ヒートブロック(95℃)に1時間置いて、その後室温に戻す。
  • 40mM Tris HCL (pH 5.5)を75ul加えて中和する。
  • 4000rpm 3分で遠心する。
  • 上清の0.5ulから1ulをPCRのテンプレートとして使う。

利点としてはカラムを使わないので、ほぼタダであり経済的であるということです。手間もほとんどかからず、ハイスループットです。

欠点はCrudeなDNAであり、PCRの阻害物質などが混入している可能性がありますので、

かかりにくいPCRの場合はうまくいかないことがあるかもしれません。

Preparation of PCR-quality mouse genomic DNA with hot sodium hydroxide and tris(HotSHOT)

Truett GE et al., Biotechniques. 2000 Jul;29(1):52, 54.

このサイトでは他にも色々な実験プロトコールや試薬の作り方についてまとめています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました