コロナ禍で三密を避けることができるので、キャンプや登山などのアウトドアのアクティビティが人気になってきていますね。
私もキャンプや登山が好きで、よく行きます。
最近、熊と遭遇したニュースを時々見るようになりましたが、さらに暖かくなってきたら、冬眠から覚めた熊が活動し始めます。
ふと、「自分が熊に遭遇したらどうしたらいいのだろう?」
と心配になってきたので、今回、熊について調べてみました。
備えあれば憂いなしなので、熊に出会った時の対処法やグッズについてまとめています。
熊の出没率は毎年上がってきている
日本全国では年間100人以上が熊と遭遇して負傷し、その中には亡くなる人もいます。
このグラフは、北海道の斜里町でのヒグマの目撃件数の推移を表したグラフです。
最近のアウトドアブームに伴って、ヒグマの目撃者数が国立公園内で増えていますが、国立公園外でも増えてきています。
これは、山林の開発によって熊の食べ物が少なくなり、食料を求めて国立公園の外にまで活動範囲を広げてきていることが考えられます。
実際に熊に遭遇したらどうするのか?
ほとんどの場合は無事にやり過ごすことができるので、大丈夫です。
パニックになってしまって、逆に熊を興奮させないことが重要です。
熊が二本足で立ち上がったりしても、熊は必ずしも興奮しているわけではないので、落ち着いて対応して下さい。
実際に遭遇したら、次のような行動を取りましょう。
熊が比較的遠くにいる場合
- 熊が気づいていない場合は木の陰に隠れてやり過ごす。
- 低いトーンの声で話しかけて、人間であることを教える。
- 小さい子供や犬などを連れてきている場合は、抱きかかえる。
- 直接アイコンタクトすることを避けて、ゆっくりと横方向に離れていく。
- 子熊が近くにいる場合には母熊との間に立たない。
熊が近づいてきたら
さらに熊が近づいてきた場合には、次の行動を取って下さい。
- 走らない(熊は時速50-60kmで、ウサイン・ボルトよりも速く走ることができる)
- 木に登らない(熊は木登りが得意)
- 叫んだり、鍋やフライパンを叩いたり、笛などを使って大きな音を立てる
- 腕を振ってできるだけ大きく見せる
特に背中を向けて走って逃げないことが重要です。背中を向けて走ると、熊のその気がなかったとしても本能で追いかけてきて攻撃されてしまいます。
さらに近づいて攻撃してきた場合
さらに熊が近づいてきて今にも攻撃しようとしてきたら、最終的な対応を考えないといけませんが、
ヒグマは最強の熊ですので、直接戦うのはかなり厳しいですが、小さいサイズのツキノワグマぐらいなら何とかなるかもしれません。
その時は急所の目を狙う目潰しが有効かもしれません。
もし、ナイフなどを持っていればそれらを活用することも考えましょう。
ただこれは本当に最終手段ですので、このような状況にならないようにすることが大事です。
死んだふりは効くのか?
死んだふりは、どうしようもない時のホントの最終手段ですので、推奨しているわけではありません。
この記事によると、死んだふりは有効である場合もあるようです。
ただし、死んだふりと言ってもそのまま寝っ転がっているわけではなくて、
Fetal positionという胎児のように小さく丸まった形になるのが大事です。
いわゆる急所と呼ばれる部分を防御する姿勢です。
頸動脈を守るために手で首をガードして、お腹などの柔らかい部分を露出させないように小さく丸まって地面に伏せる形を取って下さい。
熊撃退(熊よけ)スプレーは効くのか?
何か熊を撃退するツールを準備しておくことも有効です。
Brigham Young 大学の研究では、2008年に熊よけスプレーは銃火器よりも効果的であるという研究を発表しています。
日本では銃は使えませんので、熊よけの効果的なツールといえます。
登山やハイキングに行く人の中でも、お守り代わりとして持っていく人も増えているようです。
本州以南ではヒグマはいないので、こちらでも大丈夫ですが、北海道ではヒグマに遭遇する可能性も考えないといけません。
ヒグマはより強力なスプレーでないと効かないので、こちらを持っていくことをおすすめします。
これはアメリカのイエローストーン国立公園の森林警備隊が推奨しているグリズリー(ヒグマの親戚)用の熊よけスプレーです。
UDAP 熊撃退スプレー ホルスター付 (アメリカ森林警備隊採用品)正規輸入品アマゾンのレビューを見るとかなり強力な商品のようですので、取り扱いには注意が必要です。
熊と会わないようにすることが一番大事
いちばん大事なことは、熊と会わないようにすることです。
ヒトが熊に会ってもびっくりしますが、熊もヒトと会うのは怖いのです。
通常の熊は音を聞きつけて、人と会う前に自ら去って行くことがほとんどです。
なるべくグループで、ワイワイ話しながら行きましょう。
熊よけベル
音を出しながら歩くことが重要ですが、登山で疲れてくると言葉数も少なくなってきてしまいます。
こちらの鈴は、歩きながら鈴の音を出すことによって、熊にこちらの居場所をアピールすることができます。
必要のないときには紐で固定すると音を出さないようにできます。
笛も付属しているので、万が一、遭難したときなどにも使うことができます。
まとめ
熊と遭遇しないようにするのが第一ですが、
もし遭遇してしまったときの対処方法、熊よけグッズについてまとめました。
熊に対する準備をしっかりして、楽しいアウトドアライフを送って下さい。
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