普段はMacをメインで使っていますが、セカンドマシーンとして使っているWindowsマシン(DELL inspiron 15)がBitlocker(ビットロッカー)が原因で、回復キーを入力しても起動できなくなりました。試行錯誤の上で、ハードディスクからデータを復元、救出した方法をみなさんにシェアしたいと思います。
今回の記事では完全無料の方法を紹介しますが、Linuxのubuntuを使わないといけなかったりするなど、
少しハードルが高いと感じる人もいるかも知れません。
もっと簡単にBitlockerのデータを救出したい方はこちらを参考にして下さい。
簡単にBitlockerのかかったデータを復元して救出する方法【EaseUSを使った方法】
Bitlocker(ビットロッカー)とは
Windows10に標準搭載されており、ディスク全体を暗号化できるシステムです。
たとえパソコンが紛失や盗難などによって、ハードディスクを取り出しされたとしても、ドライブ全体が暗号化されているために、データを抜き出されることがなくなります。
ただ、Bitlockerのデメリットは、これを解除する48桁の回復キー(パスコード)がないと、どんな人であっても見ることができないということです。
総当りで解除しようとすると、スーパーコンピューターでも何年もかかるとか。。。
今回の症状
前日までは問題なく使えていたのですが、突然下の写真のようなブルースクリーンになってしまいBitlockerの回復キーを入力するように求められました。
Googleで検索してみると、このようなことは時々起こるみたいですね。

幸いなことに回復キーは保管してありましたので、48桁の数字を入力しましたが、

何度入力してもこのようなエラーが出てしまい、ループして先に進むことができませんでした。
PCから起動するのはあきらめて、分解してハードディスクを取り出すことにしました。
Inspiron 15の分解と、ハードディスクの取り出し
まず、裏側のネジを外します。

内部はこのような感じです。右上にハードディスクがありますね。

ハードディスクを固定してあるネジを外して、取り出します。

ハードディスクをパソコンから操作するためには、この
SATA-IDE変換アダプターが必要になります。これがないとハードディスクにアクセスできないのでデータが救出できません。

SATA-IDE変換アダプターは種類がたくさんありますが、基本はハードディスクとパソコンが繋げればどれでもOKです。ただ、電源がUSB供給だけの場合(USBだけでつなぐタイプ)は電力不足のためにハードディスクが動かない可能性があるので、電源が別系統でコンセントから供給されるものがいいと思います。
完全無料で解除する方法(ubuntuを使います)
私のメインマシンのMacにはBoot campでubuntu(Linux)をインストールしており、これを活用しました。
このubuntuでの救出は完全無料です。
- まず、「disklocker」をインストールします。
sudo apt install dislocker
2. 次に暗号解除用のフォルダーと、Bitlockerで暗号化されたWindowsのパーティションをマウントするための2つのフォルダーを作っておく。
sudo mkdir /media/bitlocker
sudo mkdir /media/mount
3. Bitlockerで暗号化されているパーティションの名前を調べておく。
sudo fdisk -l

わたしの場合は 「/dev/sdb3」がbitlockerで暗号化されたパーティションです。
4. 暗号を解除します。
sudo dislocker -r -V /dev/sdb3 -p — media/bitlocker
すると、パスワードを要求されますので48桁のパスワードを入力して下さい。そしてubuntuにマウントします。
sudo mount -r -o loop /media/bitlocker/dislocker-file /media/mount
を実行すると、、、
おおっ!いい感じです。どうやら暗号は解除されたようです。


あとは、必要なファイルを避難させるだけですね。
何とか大事なデータを救出することができました。
まとめ
- Bitlockerは48桁のパスワードがないと解除はほぼ不可能
- SATA-USB変換アダプターは必須アイテム
- ubuntuのdislockerを使う方法は完全無料でBitlockerを解除可能
以上、みなさんのご参考になれば幸いです。
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