Macのkernel taskが暴走して、本体が壊れそうなぐらい熱くなって困っている方はこの記事の方法を試してみて下さい。
もしかすると簡単な方法で直るかもしれません。
結論から言いますと、kernel taskの暴走が治らない場合は、Macbook proの裏蓋を開けて、ファンのほこりを掃除するだけで症状が安定するかもしれません!
機械が苦手な方にとってはハードルが高そうに見えるかもしれませんが、見た目よりもずっと簡単なのでぜひ試してみて下さい。古いMacを使っている人ほど効果がでる可能性が高いです。
私が使っている機種とOS
Macbook pro Retina 13-inch Early 2013
OS Mojave
どこに行くにもほとんど持っていき、かれこれ7年近く使い続けている相棒です。
kernel task暴走の症状
ここ1年ぐらい、動画編集などのパソコンに負担となる作業をまったくしないのにも関わらず、CPU負荷が自然と高くなり、ファンが全開で回ることが多くなってきました。
アクティビティモニタを見てみるとkernel_taskがいつも暴走しており、CPU負荷も常にマックスでした。こうなってしまうと筐体も膝の上に置けないぐらい熱くなってしまいます。
レインボーカーソルが出てくるので、ネットでの検索もWordの作業すらも難しくなり全く仕事になりません。
新しいもの好きの私は「スペック的にそろそろ寿命かな?Apple Silicon搭載のMacbook proも出たことだし、、、」なんて、Macbook proを買うための自分に都合のよい理由づけをしたりしてみますが、
長年連れそってきた相棒なので何とかしてあげたいと思って、いろいろと調べてみました。
kernel_taskとは
kernel_task は、その機能の 1 つとして、CPUを集中的に使うプロセスの CPU 使用率を下げるというやり方で、温度管理を助けています。つまり、kernel_task は、Mac 本体の温度が高く感じられない場合でも、CPU の温度が上がり過ぎる原因となる状況に対処するプロセスです。それ自体がその状況を引き起こしているわけではありません。CPU の温度が下がれば、kernel_task の活動は自動的に治まります。
https://support.apple.com/ja-jp/HT207359
kernel_taskは温度管理を助けるシステムで、CPUの温度に異常があるために処理が集中します。
つまり、CPUの温度が下がればkernel_taskの処理は下がるということになります。
暴走しているプログラムがある時には「アクティビティモニタ」で「kernel_task」を強制終了させてしまいがちですが、「kernel_task」はCPUを守るためのプログラムなので、「アクティビティモニタ」で強制終了はさせないで下さい。
kernel_taskが暴走する原因
一般的には、動画編集ソフトなどのプログラムを開いている、ブラウザのタブを多く開いている、外部ディスプレイを使っているなどの、CPUに負荷をかける処理をしている場合が考えられます。
もう一つは気温が高いことや、ファンが機能していないなどの物理的な理由でCPUを冷却できていないことが考えられます。
Kernel taskの暴走を直す方法
この記事ではホコリ掃除の効果について解説していますが、
次の4つの方法を試していない方は、これで改善する場合もあるので、まずこれらを試してみて下さい。
Macが遅い時や重い時、調子が悪い時に試す4つの方法【無料でできる】
私はこれら4つを全て試してみましたが、ある程度良くなったような〜。。。という感じで、どれも劇的には症状が良くなりませんでした。
残る可能性としては物理的にCPUが冷えていない可能性が考えられました。
夏などの高い外気温の影響で内部が冷えていないことも考えられますが、今はそれほど暑くないのでその可能性はないだろうと思いました(もし気温が暑い場合は、ノートパソコン用の冷却スタンドなども対処法の一つに入るかもしれません)。
Macbook pro の排気口から中を覗いてみると、かなりホコリがたまっていることに気づきましたので、思い切ってパソコンの裏蓋を開けて掃除をしてみることにしました。
Macbook proのホコリ取りの方法
やることは至ってシンプルです。
- ネジを外して裏蓋を外す。
- ホコリを吹き飛ばす。
- ネジをしめて裏蓋を閉める。
ただこれだけなので、経験のない方でも簡単にできると思います。
手で基盤を触ることはありません。むしろ触ると故障の原因になるので触らないほうがよいです。
準備するもの
裏蓋をはずしてホコリ掃除するためには次の2つのものが必要です。
ペンタローブ1.2mmドライバーMacbook proやairの裏蓋のネジは星型をした特殊なネジを使ってありますので、それに対応したペンタローブドライバーが必要になります。
どのメーカーのペンタローブドライバーでも問題ありませんが、500円ぐらいでそんなに高いものではありません。
Macbook proの掃除のためには、1種類の大きさの星型ドライバーで問題ないですが、
もしも今後、ハードディスクの分解にもチャレンジしてみたいという方は星型ドライバーのセットを購入して下さい。くわしくはこちらに記事があります。
エアダスターほこりを取る時(吹き飛ばす時)に必要になります。
口から息を吹きかけるのは厳禁です。息に含まれる湿気で電子部品が壊れることがありますので注意して下さい。
エアダスターも数百円で手に入ります。これもどこのメーカーのものでも問題ないですが、電気製品対応のものにして下さい。
今回のファンのホコリ掃除で全部使い切ることはないと思います。
余ったエアダスターはファンの掃除以外にもキーボードやプリンターの掃除などにも使えます。
Macbook proの分解作業
ネジを外せば、裏蓋はかんたんに取れました。
真ん中やや上方にCPUがあり、金属板を通じて熱を伝導させています。ファンの回転で側方から入ってきた空気を当てて冷やす仕組みです。ホコリでファンから送られる空気量が減れば、冷却効率も下がってしまいます。
おそるおそる電源を入れてみたところ、、、ん?何か動きが軽やかだぞ!と感じられました。
しばらく色々なプログラムを起動させてみてもkernel taskの暴走は起きませんでした。
ファン自体の音も静かになっており、排気口から出てくる空気の量も多くなっているようです。体感的にもクリックの反応が良くなっており、今までとは別人みたいになめらかな動きになりました。
kernel taskはもともと温度管理のプログラムなので、ファンのほこりが取れることによってCPUがしっかり冷却されるようになれば症状が落ち着くというのも納得です。
こんなに簡単ならもう少し早く掃除しておけばよかったと思いました。
費用は総額1000円以下ですみますのでMacbook pro内部のホコリ取りは、実はかなりコスパの良いメンテナンスなのかもしれません。
Macのファンからホコリが撒き散らされていると思うと、いい気分はしないですよね。ホコリを掃除できるので、気分的にもスッキリします。
古いMacbook proを使っていて、これまでホコリ掃除をしたことがない方はよりホコリ取りの効果が出る可能性が高いです。
M1 Macとkernel task
2021年12月に、約9年間頑張ってもらったMacbook proとお別れして、M1 Macbook proを購入しました。
巷の噂通りで、サクサク動いてパフォーマンスが高いにもかかわらず、熱くなりません。
ファンも全く回りませんので、kernel taskも常に安定しています。
M1 Macbook proにはこのメンテナンスは、将来的にも必要ないかもしれないですね。
Intel MacはどうしてもCPU温度が上がりやすいですので、ホコリを取ることによって延命することができると思います。
まとめ
注意点として、Apple careに入っている方は自分で勝手に裏蓋を開けると補償の対象外になる可能性がありますので、Apple storeでホコリ取りをしてもらった方が無難だと思います。
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