ロサンゼルス発サンディエゴ行きのアムトラック(Amtrak, Pacific Surfliner号)に乗りました。
チケットの買い方、Amtrakの乗り方、ロサンゼルスユニオンステーション(Union Station)の詳しい解説をしています。
大谷選手が所属しているアナハイムエンジェルス戦を観戦するために、公共交通機関でロサンゼルスからアナハイムに行きたい方はぜひご覧ください。
その他の駅から乗る人も、列車の様子や乗り方などは共通ですので参考になると思います。
Amtrakについて
Amtrakとは
Amtrakは
「American」と「Track(線路)」を繋げた造語で、日本語でいうと全米鉄道旅客公社となります。
日本でいうとJRに当たるような会社です。ただ、JRよりもレベルはだいぶん劣ります。
列車の本数も少ないですし、列車のスピードもそこまで早くありません。
アメリカは車社会ですので、アムトラックは長い時間をかけてゆっくりと列車の旅を楽しむという位置づけだと思います。
Amtrakの全米路線図
こちらで、全米の各列車がどこにいるか検索することができます。
寝台車もあり、数日かけて全米を旅することができます。
もし全米を長期間かけてアムトラックで旅されたい方はUSA Rail Passがお得です。
料金は15日間で大人が $389, 子供(2歳から15歳まで)が$194.50です。30日間は大人が$579で、子供が$289.50です。
ロサンゼルス ユニオンステーション
ロサンゼルスユニオンステーションはリトルトーキョーとチャイナタウンの中間地点ぐらいにあります。
外観
ロサンゼルスユニオンステーションの西側の建物です。
外観は一見すると駅とは思えないような教会のような建築物です。
構内の様子
ユニオンステーションの見取り図です。今回は左下から入ってきたことになります。
この見取り図では右側から入ってきたことになります。
駅構内の一部ですが、駅とは思えないような歴史を感じさせる建築物です。
一般の人が使える待合室もあります。
駅の中にはSubwayやStarbucksもありますので、列車の中に持ち込むこともできます。
Wetzel’s Pretzelsという軽食を買える店もあります。
列車の乗り場について
日本に比べると列車の数が少ないですので、案内板もこのように素朴な感じです。
「TRK」はTrackの略で、線路のことですが、ここでは乗り場の番号を表しています。
サンディエゴ行きのPacific Surflinerは12時33分発で、9Bに行けばよいと表示してあります。
改札などはなく、構内からホームまではそのまま行くことができます。
Amtrakのチケットの買い方
駅構内にある自動券売機で買うこともできますが、携帯のアプリが一番便利です。PCからも購入することができます。
こちらに詳しい方法を解説しています。
車内で行われる検札もアプリのQRコードを見せればOKですので、携帯で全て完結することができます。
Amtrakの列車について
列車の外観
左)Business Classの車両、中央)Coach(自由席)とCafeの車両、右)CoachとBaggage(貨物)を乗せる車両
Cafeの車両ではコーヒーや軽食を買うことができます。
Baggageの車両には大きい荷物や自転車(予約制)を乗せることができます。
車内の様子
車内の様子を写真で解説していきます。
左)階段、中央)Coach 一階席、右)Coach 二階席
Coach(自由席)は2階建てになっており、どちらにも座ることができます。
座席は次のような感じです。
左)向かい合わせの4人席、中央)2人席、右)各座席にある電源
座席は自由席と言っても日本人には十分に広く、前の席との間隔も十分に取ってあるのでリラックスできます。
また各座席には120Vの電源もありますので、PCや携帯の充電もすることができます。
どの座席もキレイに清掃してありました。
私が乗った時は特に治安の悪さなどは感じられませんでした。
切符のチェックシステム(検札)
駅に改札はないので、車内で検札をします。
Coachは自由席なので、基本的にはどこに座っても構いません。
車掌さんが回ってきて、アプリのQRコードをスキャンします。
検札が終了すると、荷棚のところに色紙で印をつけていきます。
色でどこまで行くかを判別しているみたいですので、席を移る時は車掌さんに申し出ましょう。
ロサンゼルスからサンディエゴまでの路線と車窓の風景
刑務所
発車して1分ほどすると鉄条網の壁で覆われた、窓のない建物と監視塔が見えてきます。
実は、ユニオンステーション駅のすぐ裏には刑務所が隣接していて、ただならぬオーラを醸し出しています。
さすが、クライムシティーの代表格であるロサンゼルスならではですね。
アナハイム駅
アナハイム駅に到着しました。
反対側(進行方向右側)はこのようにアナハイムエンゼルス(大谷選手所属)の本拠地の球場が目の前に見えます。
地下をくぐって駅から球場まで歩いて行くことができます。
ロサンゼルスからレンタカーで行く場合は、試合がある日は必ず球場付近が混雑するので、予定通りにつかないことが多いです。
アムトラックも昔は遅れることで有名でしたが、最近は少しずつ改善してきているみたいですので、アナハイムまで野球観戦に行くのはアムトラックで行くのも一つの選択肢だと思います。
ちなみにロサンゼルスからアナハイムまでの料金はCoachで片道$16で、時間は40分弱です。
太平洋を臨む海岸線の景色
アナハイム、アーバインを過ぎてしばらくすると、海岸線のすぐそばを列車が長い間走る区間があります。
砂浜を走っているのではないかというぐらい、海に近いところを列車が走ります。
写真のように、ため息が出るような素晴らしい風景をしばらく堪能することができますので、ロサンゼルスからサンディエゴ行くときは右側の座席を取ることをオススメします。2階席であればさらに見晴らしが良いと思います。
こちらの記事ではロサンゼルス国際空港へ格安で行くことができるバスについて書いています。
コメント