【ORCID iD】登録する方法とメリット・デメリット、論文の入力方法【完全無料で世界にアピール】

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研究

論文の著者の横に、こんなマークを見たことがありませんか?

これはORCID iDというもので、一言で表すと「研究者のマイナンバー」です。

以前はあまりメジャーではなかったのですが、研究者のマストアイテムの一つになりつつあります。

この記事ではORCID iDの登録方法、メリットデメリット、論文の入力方法などについて解説しています。

登録はとても簡単でメリットが大きいので、ぜひ自分でやってみて下さい。

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ORCID iDとは

ORCIDはOpen Researcher and Contributor の略で、ORCID Inc.が運営しています。

ORCID

ORCID Inc.は2010年にアメリカで設立された非営利組織で、

「ORCID iD」という研究者の個人識別番号を配布するシステムを運営しています。

年々利用者が増加していて、2021年4月時点では1100万人以上の人が登録しています。

登録するメリットとデメリット

メリット

「この論文を書いた人は過去にどんな論文を書いているのだろう?どこの所属なんだろう?」

と思ったことはないでしょうか?

そのような時に、

  • 同姓同名の人が多い人
  • 結婚して名字が変わった(変わる)人
  • 所属が頻繁に変わった(変わる)人

は同一人物かどうか調べるのに時間がかかると思います。

そのような時にORCID iDがあれば、そのIDを使ってリンクすることができるので、これらの問題を全て解決できます。

また、所属機関の人事評価やグラント応募の時にORCID iDがあれば書類作成が省略できる場面も増えてきています。

デメリット

デメリットはほとんどないのですが、誰でも登録できてしまうところが、逆にデメリットになります。

入力した情報の信憑性を確認する手段がないということです。

プライバシーのことを心配される方もいるかと思いますが、公開する範囲も自分で設定できますので安心です(下に解説しています)。

検索する方法

ORCID iDに登録している研究者を検索する方法はとても簡単です。

右上の検索ボックスに入力するだけです。

例えば「suzuki」と入力すると、このようにリストが出てきます。

登録する方法

登録自体もすごく簡単で、3ステップで3分以内に終わります。

ORCID iDのホームページに行きます。

右上にある「Sign in/Register」のところへ入ります。

通常通りに登録する場合には赤枠の「Register now」のところに入ります。

GoogleアカウントやFacebookのアカウントでも登録することが可能です。

所属機関がORCID iDを利用している場合には、そのアカウントで登録できます。

名前、e-mailアドレスを入力します。

パスワードを登録します。

データをどの範囲まで開示するか?ということを聞かれます。

Everyoneは全員、Trusted Organizationsは信頼できる組織、Only meは開示しない

ということになります。私は全世界へ公開しました。

メールアドレスはデフォルトでは非公開になっていますが、登録後に公開することもできます。

reCAPTCHAをチェックして、「REGISTER」を押せば完了です。

自分のORCID iDは赤四角のところに、0000-0000-0000-0000のような16桁の番号で表示されます。

登録したe-mailに確認のメールが届いているはずなので、認証したらORCID iDへの登録は終わりです。

論文を登録する簡単な方法(Google Scholarと連携)

登録が済んだら、今度は内容を充実させていきましょう。

職歴、所属学会、グラントなどが入力できますが、ここでは論文の登録方法を解説します。

論文を入力するには「DOI」や「PubMedID」や「手入力」などありますが、これらは一つ一つ入力しないといけないので大変です。

一番簡単なのはGoogle Scholarとの合せ技で、BibTexをインポートする方法です。

Google Scholarへまだ登録していない人はこちらに解説しています。

Google Scholarで出力したい論文に「チェック」をいれて、

「BibTeX」でエクスポートします。

するとこのようなテキストが出てきますので、これを全部選択してコピーします。

次がポイントなのですが、

「Word」貼り付けて「プレーンテキスト」で保存します

「Add works」の「Import BibTex」を選択します。

「Choose file」を押して、先ほど保存したプレーンテキストのファイルを選択します。

「Save all」を押して完了です。

この方法で複数の論文を一回で読み込むことが可能になります。

まとめ

ORCID iDのメリット・デメリット、登録方法などについて解説しました。

おそらくこれから研究者にとって無くてはならないツールになってくると思います。

無料で簡単にできますので、ぜひ試してみて下さい。

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