みなさんGoogle Scholarはどれぐらい使いこなしていますか?
Google Scholarは登録しなくてもPubmedと同じように論文検索目的で使うことができますが、
Google Scholarの個人アカウントを登録することで、色々なメリットを得ることができます。
この記事ではその登録方法と、どんなことができるのか?ということについて解説します。
Google Scholarとは
Google Scholarとは、Googleによって提供されている論文検索サービスです。
Googleの検索エンジンで、さらに論文に特化して検索されますので、Pubmedでも出てこないような論文もGoogle Scholarでは出てくるということもしばしばあります。
なので、私はどちらも同じぐらいの割合で使うことが多いです。
山中伸弥先生のGoogle Scholarアカウント
日本で最も有名な科学者の一人である山中伸弥先生を例に使わせてもらいます。
赤枠のところに、過去の論文リストと引用数が出てきます。
青枠のところに、H-indexが出てきます。H-indexについてはこちらに解説しています。
Google Scholarの登録方法
Google Scholarへの登録は無料です。
Google ScholarはG-mailアカウントを取るところから始めます。
登録方法
まず、G-mailアカウントでログインします。
次に左上の「プロフィール」を押します。
名前、所属などの情報を入力します。
メールアドレスは本人確認用のメールがGoogleから送られてきます。
ここではG-mailのアドレスは使えませんので、施設用のメールアドレスを登録します。
名前から自動で論文が検索されます。
自分が著者に入っている論文をチェックして、右上の矢印を押します。
同姓同名が多い人は、この作業は少し大変かもしれません。
論文がpublishされた時に自動で更新するように設定することもできますが、私はその都度確認するように設定しています。
そして「自分のプロフィールを公開する」にチェックするとGoogle検索で名前を検索した時にヒットするようになります。
Google Scholarへ登録するメリット
無料で簡単に業績管理ができる
新しいポストへの応募の時などに、履歴書と共に業績一覧の提出を求められることがあると思います。
Web of Science、Scopus(有料または所属施設が契約)などのWebサービスや、Endnote(有料)、Mendeley(無料)などの論文管理ソフトを使われているかもしれません。
Google Scholarのアカウントがあれば無料で簡単に業績一覧を作ることができます。
一覧にしたい論文にチェックを入れて、「エクスポート」を押すだけです。
「BibTeX」「EndNote」「RefMan」「CSV」の形式でエクスポートされます。
H-index
H-indexという指標で研究者が評価されることがあります。
Web of ScienceもH-indexを見ることができますが、Google Scholarのプロフィール欄にも出てきます。
ただし、Google Scholarは抄録集なども入っているみたいで、やや高めに出る傾向があるようです。
世界へのアピールになる
これが一番のメリットかもしれません。
Google検索で研究者を名前で検索する時があると思いますが、この時にGoogle Scholarの個人ページが上位に表示されます。
もちろん個人情報が公開されることはありませんので、その点は安心して下さい。
そしてGoogle Scholarの登録したアカウントのURLは固定されています。
先程の山中伸弥先生のGoogle Scholarへのリンクはこのような表記になります。
「https://scholar.google.com/citations?user=k6hepIAAAAAJ&hl=ja」
このリンクを履歴書へ貼ることもできます。
まとめ
Google Scholarへの登録方法、メリットについて解説しました。
ほとんどと言っていいほどデメリットはありませんので、研究者としては登録しておいて損はないのかなと思います。
Google Scholarへ登録したら、次はORCID iDを取得してみましょう。
ORCID iDについてはこちらでくわしく解説しています。
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